実はこのゲーム職業のクラスチェンジで光か闇かを選べるんですよ。
てっきり人生に行き悩んでいるのかとおもったのに。
このゲームは昔のスーファミ版のリメイク作品で小学生に上がる前くらいに兄と一緒に遊びまくった思い出があります。
だからかなり詳しいですよ。
このあとはフラミーと出会って。。。
そうそう、光と闇といえば、占いでも最も重要な考え方の一つだね。(無理やり感)
それが陰陽説。
じゃぁ今回は陰陽説・五行説の二つをテーマにお話をしよう。
皆様こんにちわ。
人生を輝かせる”帝王の開運輝学”導き手の鴨岡志門です。
世の中のすべての物には様々な『属性』が存在します。
そして、この『属性』の性質や相性、その理を深く理解すると、実は『世の中の流れ』や『人との相性』、『自身の運勢』がなんとなく分かっちゃいます。
しかし、今回のお話では、そこまで深い内容は読んでいきません。
(また別の機会にお話しします。)
本日は、東洋思想の基礎中の基礎『陰陽説』と『五行説』、そして二つをくっつくけた
『陰陽五行思想』のお話です。
陰陽説とは物事の表裏であり、エネルギーの根元である
『陰陽説』とは、陰陽思想とも呼ばれる約3000年前の古代中国で起こったとされる思想で、「森羅万象、万物は全て陰と陽の二つのエネルギーで構成されている」という思想です。
wikiなどで調べてみると、下記の様に小難しく書かれています。
原初は混沌(カオス)の状態であると考え、この混沌の中から光に満ちた明るい澄んだ気、すなわち陽の気が上昇して天となり、重く濁った暗黒の気、すなわち陰の気が下降して地となった。この二気の働きによって万物の事象を理解し、また将来までも予測しようというのが陰陽思想である。
引用元:wikipedia 陰陽
陰陽説の考え方のポイントをまとめると、下記になります。
- 元々は全てが入り混じった混沌(カオス)から『陽の氣』と『陰の氣』が発生した
- この世の中の物は全て『陽の氣』と『陰の氣』で構成されている
- この二つの氣(陽の氣と陰の氣)の働き掛けによって多くの事象が起こる
(自然災害であったり、生命の誕生であったり) - この二つの氣(陽の氣と陰の氣)の働き方を理解すれば、将来も予測が出来るようになる
そしてこの概念は、現在でも東洋医学や、多くの食事療法や伝統医学の基礎となっています。
つまり「『陰陽説』と言う理論を理解していると、より世の中の働きを理解しやすくなるよっ」ということです。
世の中の物は大抵二つに大別される
例えば、『朝と夜』、『光と影』、『男と女』、『暑いと寒い』『善と悪』。
世の中の物は大抵二つに大別されているのです。
これら世の中の物を大別したものを、さらに抽象化したものが【陽(+)】と【陰(-)】です。
『抽象化』、なんて難しそうな言葉が出てきていますが、
端的に言えば、『世の中の物ってざっくり言えば、陽と陰の二つに分かれるよね』という事を言っているだけです。
下記表にて、『陽の氣』のもの、『陰の氣』と分けてキーワードを挙げてみます。
陰陽 キーワード大別表 | |||
---|---|---|---|
陽 | 陰 | ||
男性 | 天 | 女性 | 地 |
太陽 | 強い | 月 | 弱い |
重い | 明るい | 軽い | 暗い |
強い | 動物 | 弱い | 植物 |
理性 | 左脳 | 感情 | 右脳 |
積極 | 攻撃 | 消極 | 防御 |
奇数 | 高い | 偶数 | 低い |
春夏 | 朝昼 | 秋冬 | 夕夜 |
剛 | 陽キャ | 柔 | 陰キャ |
上記表のとおり、世の中のあらゆるものは、全てをざっくりと『陽の氣』、『陰の氣』に分けて考えられています。
『陽だから良い』とか『陰だから悪い』とかそういう事ではありません。
陽と陰は相反しつつも、『陽があるから陰が存在し、逆もまた然り』なのです。
陰陽の関係性を表した『太極図』
あなたは、『太極図』って聞いたことありますか?
そう、あの勾玉を二つ合わせたような形をしている、白と黒の図の事です。
この『太極図』は、陰陽の関係とさらには自然の摂理を表した図でもあるのです。
この部分について掘り下げてお話を書いてみようと思います
『太極図』の中にある陰陽の4つの関係性について
全ての物は陰と陽の性質を持っています。
この陰と陽の二つは相対的であり、どちらか一つでは存在しません。
そしてこの陰と陽は「万物が生まれ、無くなっていく、そしてまた生まれる」といった循環の根元的な考え方でもあります。
太極図の白い部分を「陽」、黒い部分を「陰」として表しています。
そしてこれは4つの性質を表しています。
『陰と陽』の4つの性質
- 対立(たいりつ)
- 互根(ごこん)
- 消長(しょうちょう)
- 転化(てんか)
それぞれについての説明は下記のとおりです。
対立(たいりつ)
万物には対立する『2つの面(陰と陽)』が同時に存在しています。昼と夜、光と影、男と女いったように。
互根(ごこん)
陰陽は、どちらか一方のみで存在することはできません。光が無ければ影も無く、影が無ければ光を認識できません。
消長(しょうちょう)
陰陽の割合(量)は絶えず変化しています。昼間が長い季節があったり、夜が長い季節があるように。陰が増えれば陽が減り、陽が増えれば陰が減る。物事の栄枯盛衰のイメージです。
転化(てんか)
陰陽の質も変化しています。昼が続いた後に、夜が来ます。これは陽から陰に性質が転化しています。「陰極まれば陽となり、陽極まれば陰となる」ということわざは転化を意味しています。
陰陽の性質には、下記4つが存在する
- 対立(たいりつ):陰と陽二つの対立する面が同時に存在する
- 互根(ごこん):どちらか一方では存在できず、必ず互いが無ければ認識が出きない
- 消長(しょうちょう):陰と陽の割合(量)は絶えずに変化しつづける
- 転化(てんか):昼が続いた後、夜が来るように『陽から陰に転化する』性質をもつ
五行説とは自然哲学の思想であり、自然の摂理である
『五行説』とは、五行思想とも呼ばれる古代中国に端を発する自然哲学の思想で、万物は木・火・土・金・水の5種類の元素(『五行』という)からなるという思想のことです。
そしてこの『五行』にも、前述の『陰陽』と同様に、
『5種類の元素は「互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環する」』
という考え方が根底に存在しています。
陰陽説にあった『対立、互根、消長、転化』と似たことを言っていますね。
というのもそのはずで、
陰陽説が紀元前1,000年前後に成立したのに対し、五行説は比較的新しく最初の記録は紀元前400年前後と言われています。
つまり、この『五行説』というものは、『陰陽説』の思想から影響を受けた考えという事です。
『五行』の属性と、その働き
前述のとおり、五行には木・火・土・金・水の5つの要素が存在します。
五行は、自然現象の四季変化を観察し抽象化された、
- 自然現象
- 政治体制
- 占い
- 医療
など様々な分野の背景となる性質、周期、相互作用などを説明する5つの概念としても考えられています。
単に5種の基本要素というだけでなく、変化の中における5種の、状態、運動、過程という捉え方もされています。
自然現象と紐づけて、下記表の様にイメージされることが多いです。
木 | 木の花や葉が幹の上を覆っている立木が元となっていて、樹木の成長・発育する様子を表す。「春」の象徴。 |
---|---|
火 | 光り煇く炎が元となっていて、火のような灼熱の性質を表す。「夏」の象徴。 |
土 | 植物の芽が地中から発芽する様子が元となっていて、万物を育成・保護する性質を表す。「季節の変わり目」の象徴。 |
金 | 土中に光り煇く鉱物・金属が元となっていて、金属のように冷徹・堅固・確実な性質を表す。収獲の季節「秋」の象徴。 |
水 | 泉から涌き出て流れる水が元となっていて、これを命の泉と考え、胎内と霊性を兼ね備える性質を表す。「冬」の象徴。 |
『五行』にまつわる様々な五〇
さらには、五行には、『五色、五味、五臓』など様々な五〇が定義されています。
これらすべてを覚える必要はまったくありませんが、下記に一覧として列挙しておきます。
様々な五〇 一覧表 | |||||
---|---|---|---|---|---|
五行 | 木 | 火 | 土 | 金 | 水 |
五色 | 青(緑) | 紅(赤) | 黄 | 白 | 玄(黒) |
五方 | 東 | 南 | 中 | 西 | 北 |
五時 | 春 | 夏 | 土用 | 秋 | 冬 |
五星 | 歳星(木星) | 熒惑(火星) | 鎮星(土星) | 太白(金星) | 辰星(水星) |
五日 | 木曜日 | 火曜日 | 土曜日 | 金曜日 | 水曜日 |
五海 | 青海 | 紅海 | 黄海 | 白海 | 黒海 |
五音 | 角 | 徴 | 宮 | 商 | 羽 |
五声 | 呼 | 言 | 謳 | 哭 | 呻 |
五臓 | 肝 | 心(心包) | 脾 | 肺 | 腎 |
五情 | 怒 | 喜 | 思 | 悲 | 恐 |
五志 | 怒 | 喜・笑 | 思・慮(考) | 悲・憂 | 恐・驚 |
五腑 | 胆 | 小腸(三焦) | 胃 | 大腸 | 膀胱 |
五指 | 薬指 | 中指 | 人差指 | 親指 | 小指 |
五官 | 目 | 舌 | 口 | 鼻 | 耳 |
五液 | 涙 | 汗 | 涎 | 涕 | 唾 |
五塵 | 色(視覚) | 触(触覚) | 味(味覚) | 香(嗅覚) | 声(聴覚) |
五味(五禁) | 酸 | 苦 | 甘 | 辛 | 鹹(塩辛さ) |
五味の走る所 | 筋 | 骨 | 営・智 | 気 | 精 |
五主 | 筋・爪 | 血脈 | 肌肉・唇 | 皮毛 | 骨髄・髪 |
五事 | 貌 | 視 | 思 | 言 | 聴 |
五虫 | 鱗(魚と爬虫類) | 羽(鳥) | 裸(ひと) | 毛(獣) | 介(亀、甲殻類と貝類) |
五獣 | 青龍 | 朱雀 | 麒麟や黄竜 | 白虎 | 玄武 |
五竜 | 青竜 | 赤竜 | 黄竜 | 白竜 | 黒竜 |
五鱗 | 聳孤(しょうこ) | 炎駒(えんく) | 麒麟(きりん) | 索冥(さくめい) | 角端(かくたん) |
五畜 | 犬 | 羊 | 牛 | 馬 | 豚 |
五果 | 李 | 杏 | 棗 | 桃 | 栗 |
五穀 | 麻・胡麻 | 麦 | 米 | 黍 | 大豆 |
五菜 | 韭 | 薤 | 山葵 | 葱 | 藿(カク:豆の葉) |
五常(五徳) | 仁 | 礼 | 信 | 義 | 智 |
五経 | 楽 | 書 | 詩 | 礼 | 易 |
五悪 | 風 | 熱・暑 | 湿 | 燥・寒 | 寒・燥 |
五変 | 握 | 憂 | 噦 | 欬 | 慄 |
五金 | 錫/鉛(青金) | 銅(赤金) | 金(黄金) | 銀(白金) | 鉄(黒金) |
五神 | 魂 | 神 | 意 | 魄 | 志 |
十干 | 甲・乙 | 丙・丁 | 戊・己 | 庚・辛 | 壬・癸 |
十二支 | 寅・卯・辰 | 巳・午・未 | なし | 申・酉・戌 | 亥・子・丑 |
九星 | 三碧・四緑 | 九紫 | 二黒・五黄・八白 | 六白・七赤 | 一白 |
八卦 | 雷・風 | 火 | 山・地 | 天・沢 | 水 |
五行は互いに様々な関係を持っている
五行の考え方でもこの部分が最重要になってきます。しっかりと理解しておきましょう。
五行(木・火・土・金・水)はそれぞれが互いに作用反作用しあう性質を持っており、
その性質は「相生」「相剋」「比和」「相侮」「相乗」と名称されています。
それぞれの性質の意味は下記になります。
『五行』の関係性
- 相生(そうしょう):相手を生み出して行く、陽の関係
- 相剋(そうこく):相手を打ち滅ぼして行く、陰の関係
- 比和(ひわ):同じ気が重なると、その気は盛んになる
- 相侮(そうぶ):逆相剋。
- 相乗(そうじょう):相剋が度を過ぎて過剰になったもの
では、それぞれの性質の内容について深く見ていきましょう。
相生(そうしょう):相手を生み出して行く、陽の関係
『相生』は、創造のサイクルで循環していくものです。
お互いが相乗効果で良い効果を高めあう性質を持っています。
循環のサイクルは下記のとおりです。
木生火(もくしょうか)
木は燃えて火を生む。
火生土(かしょうど)
物が燃えればあとには灰が残り、灰は土に還る。
土生金(どしょうきん/どしょうごん)
鉱物・金属の多くは土の中にあり、土を掘ることによってその金属を得ることができる。
金生水(きんしょうすい/ごんしょうすい)
金属の表面には凝結により水が生じる。
水生木(すいしょうもく)
木は水によって養われ、水がなければ木は枯れてしまう。
相剋(そうこく):相手を打ち滅ぼして行く、陰の関係
『相剋』は破壊のサイクルで循環するものです。
お互いに力を弱め合う性質です。
循環のサイクルは下記のとおりです。
木剋土(もっこくど)
木は根を地中に張って土を締め付け、養分を吸い取って土地を痩せさせる。
土剋水(どこくすい)
土は水を濁す。また、土は水を吸い取り、常にあふれようとする水を堤防や土塁等でせき止める。
水剋火(すいこくか)
水は火を消し止める。
火剋金(かこくきん/かこくごん)
火は金属を熔かす。
金剋木(きんこくもく/ごんこくもく)
金属製の斧や鋸は木を傷つけ、切り倒す。
比和(ひわ):同じ気が重なると、その気は盛んになる。
同じ気同士ですので、サイクルにはなりません。
火のついたマッチ同士を近づけると、火は大きく盛んになります。
水は注げば注ぐほど量が多くなっていきます。
比和とはそういった性質です。
重なれば重なるほど、大きく盛んになっていきます。
物事の結果が良い場合にはますます良く、悪い場合にはますます悪くなる関係性です。
相侮(そうぶ):逆相剋。
侮とは侮る事。
本来、属性の性質上剋する側が、何らかの原因により剋されてしまった状態。
つまり相剋の反対で、反剋する関係にあります。
相侮状態になる理由には主に2種類が存在します。
- 属性が強くなりすぎてしまった場合。
- 属性が弱くなりすぎてしまった場合。
相侮(そうぶ)1.属性が強くなりすぎてしまった場合
木侮金(もくぶきん)
木が強すぎると、金の克制を受け付けず、逆に木が金を侮る
金侮火(きんぶか)
金が強すぎると、火の克制を受け付けず、逆に金が火を侮る
火侮水(かぶすい)
火が強すぎると、水の克制を受け付けず、逆に火が水を侮る
水侮土(すいぶど)
水が強すぎると、土の克制を受け付けず、逆に水が土を侮る
土侮木(どぶもく)
土が強すぎると、木の克制を受け付けず、逆に土が木を侮る
相侮(そうぶ)2.属性が弱くなりすぎてしまった場合
火虚金侮(かきょきんぶ)
火自身が弱いため、金を克制することができず、逆に金が火を侮る
水虚火侮(すいきょかぶ)
水自身が弱いため、火を克制することができず、逆に火が水を侮る
土虚水侮(どきょすいぶ)
土自身が弱いため、水を克制することができず、逆に水が土を侮る
木虚土侮(もっきょどぶ)
木自身が弱いため、土を克制することができず、逆に土が木を侮る
金虚木侮(きんきょもくぶ)
金自身が弱いため、木を克制することができず、逆に木が金を侮る
相乗(そうじょう):相剋が度を過ぎて過剰になったもの
乗とは強いものが弱いものを虐げる・凌駕する。という意味です。
通常の相剋の度が過ぎてしまう。
つまり相剋の過剰反応という関係にあります。
『強者が弱者をボコボコにしている』状態で、イメージとしては下記の動画を見ていただければわかりやすいですね。(笑)
相乗状態になる理由は、相侮と同様で主に2種類が存在します。
- 属性が強くなりすぎてしまった場合。
- 属性が弱くなりすぎてしまった場合。
相乗(そうじょう)1.属性が強くなりすぎてしまった場合
木乗土
木が強すぎて、土を克し過ぎ、土の形成が不足する。
土乗水
土が強すぎて、水を克し過ぎ、水を過剰に吸収する。
水乗火
水が強すぎて、火を克し過ぎ、火を完全に消火する。
火乗金
火が強すぎて、金を克し過ぎ、金を完全に熔解する。
金乗木
金が強すぎて、木を克し過ぎ、木を完全に伐採する。
相乗(そうじょう)2.属性が弱くなりすぎてしまった場合
土虚木乗
土自身が弱いため、木剋土の力が相対的に強まって、土がさらに弱められること。
水虚土乗
水自身が弱いため、土剋水の力が相対的に強まって、水がさらに弱められること。
火虚水乗
火自身が弱いため、水剋火の力が相対的に強まって、火がさらに弱められること。
金虚火乗
金自身が弱いため、火剋金の力が相対的に強まって、金がさらに弱められること。
木虚金乗
木自身が弱いため、金剋木の力が相対的に強まって、木がさらに弱められること。
相侮と相乗の関係性
相侮と相乗は、どちらか片方だけが発生する場合や、セットで発生する場合があります。
例えば『木』が強すぎる場合
『金が木を抑制できずに木に侮られる(木侮金)と言う状態』となり。
その結果、『土を抑制し弱らせる(木乗土)と言う状態』が発生ます。
さらには、その流れから『金が弱まり、火に乗られる(火乗金)と言う状態』になってしまえばドンドンとバランスが崩れていきます。
いずれにせよ、五行のうち一つの属性が強くなったり弱くなったりすることにより、連鎖反応的にすべてのバランスが乱れてしまう場合がある為、より中庸というバランスの取れた状態であることが必要になります。
『陰陽説』と『五行説』についてのまとめ
陰陽説のまとめ
まずは、『陰陽説』のポイントを診ていきましょう。
『陰陽説』は「森羅万象、万物は全て陰と陽の二つのエネルギーで構成されている」という思想です。
この世の中のすべての物は二つに大別でき、大別したものを抽象化したものが【陽(+)】と【陰(-)】です。
この二つの氣(陽の氣と陰の氣)の働き掛けによって多くの事象が起こるため(自然災害であったり、生命の誕生であったり)二つの氣の働き方を理解すれば、将来も予測が出来るようになるとされています。
陰陽の関係性を表した『太極図』のまとめ
続いて、『太極図』についてポイントをまとめてみましょう。
『太極図』は、陰陽の関係とさらには自然の摂理を表した図です。
太極図の白い部分を「陽」、黒い部分を「陰」として表しています。
陰と陽の二つは相対的であり、どちらか一つでは存在しません。そしてこの陰と陽は「万物が生まれ、無くなっていく、そしてまた生まれる」といった循環の根元的な考え方です。
『太極図』では陰陽の下記4つの性質を表しています
- 対立(たいりつ):『2つの面(陰と陽)』が同時に存在すること
- 互根(ごこん):どちらか一方のみで存在することはできないこと
- 消長(しょうちょう):陰陽の割合(量)は絶えず変化していること
- 転化(てんか):陰極まれば陽となり、陽極まれば陰となること
4つの性質をざっくりと要約すると『陰と陽は常に共に存在していて、それぞれがの総量が変化しながらもバランスを保ちつつ、片方が大きくなりすぎた場合には反対の性質に転化する。』となります。
五行説のまとめ
続いて五行説のポイントまとめです。
『五行説』とは、五行思想とも呼ばれる古代中国に端を発する自然哲学の思想で、万物は木・火・土・金・水の5種類の元素(『五行』という)からなるという思想のことです。
5種類の元素は「互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環」しています。
単に5種の基本要素というだけでなく、変化の中における5種の、状態、運動、過程という捉え方もされています。
五行(木・火・土・金・水)はそれぞれが互いに作用反作用しあう性質を持っており、その性質は「相生」「相剋」「比和」「相侮」「相乗」と名称されています。
- 相生(そうしょう):相手を生み出して行く、陽の関係
- 相剋(そうこく):相手を打ち滅ぼして行く、陰の関係
- 比和(ひわ):同じ気が重なると、その気は盛んになる
- 相侮(そうぶ):逆相剋。
- 相乗(そうじょう):相剋が度を過ぎて過剰になったもの
五行の性質で最も理解すべき考えは「相生」「相剋」の二つです。
「比和」「相侮」「相乗」も大事な概念ではありますが、まずは「相生」「相剋」をしっかりと理解するところから始めましょう!
陰陽五行説とは『陰陽説』『五行説』の融合により、複雑な事象を扱えるようになったハイブリッドな思想
『陰陽五行説』とは陰陽五行思想とも言われるもので、春秋戦国時代(紀元前770年~紀元前221年頃まで)に完成した思想体系です。
『陰陽説』と『五行説』を組み合わせ、五行(木・火・土・金・水)にも【陽の氣(+)と【陰の氣(-)】を取り入れることで、より多くの事象を説明できるようになりました。
結果として、五行のそれぞれの属性は同じ性質の中で『陽の氣』と『陰の氣』の2種類となり、『10種類の性質』が生まれました。
10種類を表にまとめると下記のとおりです。
五行 | 陽(+) | 陰(-) |
---|---|---|
木 | 甲(こう・きのえ) | 乙(おつ・きのと) |
火 | 丙(へい・ひのえ) | 丁(てい・ひのと) |
土 | 戊(ぼ・つちのえ) | 己(き・つちのと) |
金 | 庚(こう・かのえ) | 辛(しん・かのと) |
水 | 壬(じん・みずのえ) | 癸(き・みずのと) |
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸
この10種類をまとめて十干(じっかん)と呼びます。
『甲』は音読みでは、(こう)と読みますが、訓読みでは(きのえ)と読みます。
『きのえ』という訓読みの由来は『木の兄』
『きのと』という訓読みの由来は『木の弟』
と言うように、『え』は『兄』、『と』は『弟』という意味を持っています。
『え』で終わるものが『陽の氣』、『と』で終わるものが『陰の氣』に該当します。
その様に見ていくと
甲は『きのえ』『木の兄』で『兄は陽』、『木の+』
乙は『きのと』『木の弟』で『弟は陰』、『木の-』
という関係性になっているのが分かりますね。
その他、『丙と丁』、『戊と己』、『庚と辛』、『壬と癸』それぞれも同様の関係性になっています。
今までは、『木・火・土・金・水』しか表せなかったものが『陰陽説』と『五行説』が融合したことで、
- 木には『大木や草花』
- 火には『太陽や月』
- 土には『山や田畑』
- 金には『金属や宝石』
- 水には『大海や雨』
と言うように、より多くの事象の説明が出来るようになりました。
『陰陽五行説』は中国文化の自然観となった
『陰陽五行説』は、より多くの事象を細分化して表すことが出来るようになったことで、
森羅万象、つまり『宇宙に存在するすべてのものを説明できる』とされました。
その結果、中国代表的な宗教である『儒教』・『仏教』・『道教』のいずれにも、陰陽五行思想の自然観が取り入れられる形となりました。
『陰陽五行説』は現在で言う『自然科学』の礎となっていくのです。
『神道』に大きな影響を与えた
日本書紀によると、日本に『陰陽五行説』が伝来したのは、513年です。
朝鮮半島の百済という国から段楊爾(だんように)という五経博士が渡来し、『易経(えきけい)』として経典として陰陽五行説が伝来します。
その後、飛鳥時代に仏教と陰陽五行説に通じていた『聖徳太子』が『易経』に書かれている内容を政治的に深く導入することによって、『陰陽道』となり日本に浸透していきます。
その後「陰陽寮」という組織が政治的な機関として設置され、陰陽博士(陰陽師の教官)、暦博士、天文博士、漏刻博士(時間を管理)、陰陽師(吉凶占い、方位をみる)などの官職がおかれました。
政治に大きく絡んでいくことになったために、陰陽寮は神道の祭祀や神事に影響を与えました。
やがて災害や怪異な現象を、ものの祟りだとする平安貴族の神秘主義的傾向が日本独自の「陰陽道」を生み、発展してゆくことになります。
今回の学び-まとめ-
『陰陽説』という、世の中は陰と陽の二つのエネルギーに大別される事を知り、『太極図』には、陰陽の性質が表現されることが分かりました。
陰陽の性質には、下記4つが存在する
- 対立(たいりつ):陰と陽二つの対立する面が同時に存在する
- 互根(ごこん):どちらか一方では存在できず、必ず互いが無ければ認識が出きない
- 消長(しょうちょう):陰と陽の割合(量)は絶えずに変化しつづける
- 転化(てんか):昼が続いた後、夜が来るように『陽から陰に転化する』性質をもつ
『五行説』により、世の中は木・火・土・金・水の五つのエネルギーに分けることが出来ることを知り、またそれらが相互に作用・反作用を行う事で、世の中の事象が発生することもわかりました。
『五行説』とは、五行思想とも呼ばれる古代中国に端を発する自然哲学の思想で、万物は木・火・土・金・水の5種類の元素(『五行』という)からなるという思想のことです。
5種類の元素は「互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環」しています。
単に5種の基本要素というだけでなく、変化の中における5種の、状態、運動、過程という捉え方もされています。
五行(木・火・土・金・水)はそれぞれが互いに作用反作用しあう性質を持っており、その性質は「相生」「相剋」「比和」「相侮」「相乗」と名称されています。
- 相生(そうしょう):相手を生み出して行く、陽の関係
- 相剋(そうこく):相手を打ち滅ぼして行く、陰の関係
- 比和(ひわ):同じ気が重なると、その気は盛んになる
- 相侮(そうぶ):逆相剋。
- 相乗(そうじょう):相剋が度を過ぎて過剰になったもの
五行の性質で最も理解すべき考えは「相生」「相剋」の二つです。
「比和」「相侮」「相乗」も大事な概念ではありますが、まずは「相生」「相剋」をしっかりと理解するところから始めましょう!
『陰陽五行説』により、世の中は甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸と、『森羅万象』の『宇宙のすべての現象を説明』出来るようになりました。
陰陽五行の『十干』、10種類を表にまとめると下記のとおりです。
五行 | 陽(+) | 陰(-) |
---|---|---|
木 | 甲(こう・きのえ) | 乙(おつ・きのと) |
火 | 丙(へい・ひのえ) | 丁(てい・ひのと) |
土 | 戊(ぼ・つちのえ) | 己(き・つちのと) |
金 | 庚(こう・かのえ) | 辛(しん・かのと) |
水 | 壬(じん・みずのえ) | 癸(き・みずのと) |
そして、『陰陽五行説』は中国の『儒教』・『仏教』・『道教』に取り入れられ自然観となり、
飛鳥時代に日本に広まって『陰陽道』を築いていくことになりました。
陰陽五行説を理解すると、世の中の性質や流れが分かるようになる
『”陰陽五行説”を理解すると、世の中の性質や流れが分かる。』とはどういうことか?
これは、『中国の自然観となった』という所からわかる通り、陰陽と五行は自然界の法則を見ているのです。
つまり陰陽と五行の性質の隆盛を見る事で、『なぜこの事象が発生したのか』、『今後どういった流れが来るのか』といった、将来の予測なども立てやすくなるのです。
また、人に当てはめて考えた場合には、五行のバランスが崩れていると病気のリスクが高まったり、アレルギーが出たりと、陰陽五行は医療や生活にも密接した思想体系なのです。
では、また次回!